主人公が小学六年生を過ごした町での過去の記憶を巡る小学生伝奇恋愛ノベルの体験版。
物の記憶を読み取る能力(本作ではリーディングと名称)を持つ主人公はこの能力のため過去の記憶が断片的に抜け落ちています。その欠けている記憶のなかでも覚えているほどの大切な約束でありながら明確に思い出せないジレンマ。そのような主人公が過去の記憶を巡るストーリーです。 小学校時代なら誰にでも経験したことのあるような話をプレイヤーに思い出させて、そこに恋愛を絡ませるから話が面白くなります。
ノベルということでグラフィック上に文字を表示するオーソドックスなシステムですが、メッセージスピードの調整やメッセージスキップなどノベルでは必要不可欠な要素は組み込まれていますので快適にプレイができます。また、セーブ時の画像取り込みやキャラクターと文章が重ならないようにするなど細かい気配りが見受けられました。中でもシナリオ選択画面はゲーム中に何度も見かけるということもありデザインセンスが光っています。ただしこの画面で先のストーリーがわかってしまうのは賛否両論かと。画面の切り替わりが速いのも好感が持てました。
特筆することとしてはやはり効果音でしょうか。
(完成版に付属するかどうかはわかりませんが)このパイロットバージョンではBGMが存在しておりません。ですがそれを感じさせないほど巧みに効果音を使用しております。常に効果音がBGM替わりに流れているため音楽がないことに気づかないかもしれません。それほどのうまい演出です。
攻略にかかる時間は3〜5時間とサークル側も明記しているようにこの体験版ではボリュームのなさを若干感じてしまいますが、それは完成版のお楽しみということで。
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